『 レトロなおしゃれ写真*はじめてのモノクロ暗室 』
の内容を一部を引用しています。
* * * * * * * * * * * * * *
◆◇ モノクロ写真の魅力とは? ◇◆
色が無いことで、色を想像させる余地があります。
いい写真のセオリー
その一枚にどれだけ視線を集めるか、という点で
モノクロ写真はどんな色なんだろうと思わせることができる魅力。
白と黒 というよりも 光と影 という観点。
色が邪魔しないことにより、
立体感、質感がより強調され、素材の魅力を引き立てます。
例えば↑この写真でいうと
砂の質感、肌のきめや弾力は、カラーよりも魅力的です。
色がない効果はほかにもたくさんありますが、
広くて深いので、詳細は写真教室で説明しています。
ここでは長くなるので割愛m(UU)m
モノクロフィルムの写真は
色的な魅力よりも もっと魅力的なことがあります。
それは、現像&プリントが自分でできるということです。
自分のイメージに合わせて、焼付時に調整が可能です。
つまり!表現の幅がとても広いということが魅力です。
こちらの二枚は同じネガからできています。
暗室で引き伸ばし機を使って、自分でプリントできるんです。
露光時間、つまり光を当てる時間を変えるだけ。
撮影は光を集める作業。
光の強いところが黒くなるため、フィルムには白黒反転して焼き付きます。
ネガですね。
そのネガを引き伸ばし機で印画紙に投影すると、
白黒反転のネガから正規のポジになるわけなのです。
言葉ではムズカシイですけど、暗室に入ればなるほどです^^
ちなみに、上の二枚ですが、
左の写真が露光時間4秒、右が2.5秒です。
液温、気温、ネガの状態により、露光時間は一定ではありません。
この気まぐれ感というか、生もの感も
デジタル写真にどっぷり使っていると、新鮮に感じます。
それよりも!暗室の醍醐味は、現像液に浸した印画紙から
画像がすーっと浮き出てくる神秘。
写真にはおさめることができないのが本当に残念です。
あと、暗室でできる特別なことも是非!知ってほしいことなのです。
光の当て方で写真がとても豊かになります。
覆い焼きと 多重露出と ソラリゼーションと フォトグラム
ご紹介します。
まずは【覆い焼き】
オリジナルが左です。
背景はちょうどいいのですが、顔が暗いですよね。
なので、顔だけに影を作って少しだけ
顔に当てる時間を短くします。
おなじ印画紙で露光時間を変えること、それが覆い焼きです。
〜 つづく ( 更新おまちください )〜
つづいては【多重露出】
|